東京グリーン交響楽団

東京グリーン交響楽団定期演奏会

・11月18日

 私にとって最後の東京グリーン交響楽団の演奏会がありました。指揮は栗田博文さん。曲目は、ベートーヴェンの7番、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」組曲よりの抜粋です。アンコールは、ハチャトリアンの「仮面舞踏会」より「ワルツ」。

 ベートーヴェンの7番は私にとっては特別な曲です。大学に入って初めて出演したジュネスのコンサートがこの曲(井上道義さん指揮:3楽章で居残りソロを弾いてしまうという大波乱付き/苦笑)。6年間務めさせていただいたトレーナーの最後にこの曲が当たったのも、何かの縁かもしれません。

 演奏は、いつものように「本番に強いグリーン」の面目躍如(笑)。難曲であるプロコフィエフも、何とかさまになったようです。

 演奏後、思わぬハプニングがありました。今回はヴィオラで出演させていただいていたのですが、ステージから下がった上手袖で、ヴィオラとチェロのメンバーから贈り物と寄せ書きをいただいてしまったのです! 贈り物は、真珠のついた素敵な置き時計と写真立て。寄せ書きには、みなさんの温かい言葉がたくさん・・・思わずこみ上げてしまうものがありました。

 6年間、本当に楽しい時間をありがとうございました。またご縁があったら、一緒に音楽を楽しみましょう!!

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明日はグリーンの定期演奏会/東京グリーン交響楽団のトレーナーを退任します

 身辺多事で、なかなか更新できませんでした。

 明日は、東京グリーン交響楽団のコンサートですが、まる5年以上続けてきたトレーナーを、今回11月20日の演奏会をもって退任します。私の勝手な都合でまことに心苦しい限りですが、みなさんにはご了解をいただきました。

 そもそもこのオーケストラのトレーナーに就任したのは、まったくの偶然からでした。私のようなプロのオーケストラ奏者としての経験がほとんどないものが企業オケのトレーナーになるなどということは珍しいことですが、それなりに役目は果たせたのではないかと思っています。

 就任当初は、弦楽器の分奏をしようとしてもほとんどメンバーが集まらない状態でした。特にヴァイオリンが壊滅的で、1人とか2人しかいない、ということすらあったくらいです。メンバー自体が少なかった上に、分奏の習慣が定着していなかったこともありました。しかし分奏を重ねる間に次第にメンバーが定着して、分奏に出席する団員も増えて行きました。ここ2年くらいは、毎回、分奏にもきちんと出席する団員がほとんどになり、練習の体制が安定してきました。

 私自身がいくつかのアマチュア・オーケストラに在籍したりトレーナーをしていたこともあり、オーケストラのトレーナーのありかたについてはいつも考えてきました。自分がやってきたことも含めて、いちばん大きな不満は「オーケストラの力量そのものをアップさせることの難しさ」でした。

 活動が活発なアマチュア・オーケストラであれば、年に2、3回のコンサートを行っているのが普通です。全体練習の回数を考えると、分奏に割ける時間はそれほど多くありません。そのなかで、トレーナーはどうしても演奏会の曲を仕上げるための練習ばかりに注意が向いてしまいます。やるべきことは多く、特に演奏が難しい曲になればなるほど、縦を合わせたり音程を揃えたりという練習が中心になってしまいます。

 こうした練習ではオーケストラの力量は向上しない、とは言い切りませんが、演奏会の度に「リセット」されてしまうことが多いことも残念ながら事実です。そこで、演奏会に向けての練習を少し削ってでも、基本的な体の使い方やアンサンブルのこと、そして楽譜の読み方などのお話をしてきました。少しずつ、その成果が定着し始めたのは確かだと思います。

 今回の演奏会ではプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」をやりますが、難曲であるにもかかわらず練習期間が短かったことが心残りです。しかし、今回は私もヴィオラで参加させていただきますので、最後まで楽しみながら演奏したいと思っています。

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東京グリーン交響楽団定期演奏会

●11月3日

 弦楽器のトレーナーをさせていただいている東京グリーン交響楽団の定期演奏会がありました。指揮は栗田博文さん、プログラムは

ベートーヴェン:「コリオラン」序曲
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
サンサーンス:交響曲第3番「オルガン付き」
アンコール:ドヴォルザーク:スラヴ舞曲より第1番

 グリーン交響楽団のトレーナーをさせていただいてすでに5年になります。私がトレーナーになった当初は弦楽器の団員が少なく、ヴァイオリンが2人、なんていう練習になってしまったこともありましたが、最近は人数も増えて安定した状態で練習ができるようになっています。今回は前半に古典派の曲が2曲ならんだので、少しばかり古典派の話をさせていただいたのですが・・・

 全奏の前に弦分奏が2度あったので、モーツァルトやベートーヴェンの弾き方の話をしたのですが、結果としては栗田先生のイメージとはかなり違っていたようで、申し訳ないことをしてしまいました。最初に打ち合わせをしておくべきだったと反省。しかし、弦楽器として古典派の曲に対してどのようなイメージをもって奏法を選択するのか、ということについては、かなり理解していただけたのではないかと思います。

 モーツァルトは、とても懐かしい演奏でした。第1楽章のテンポは約126。これは、カール・ベームやカラヤンなどよりもかなり遅く、ワルターの演奏と全く同じです。実は私が幼少期に聞いていた演奏が、まさに父親が持っていたワルターの全集のものだったのです。演奏家が自由にテンポや曲想を決めていた「古き良き時代」のテンポ設定ですね。また第3楽章のメヌエットで、「音をひとつずつニュアンスを持つことができるテンポで」という指示がありましたが、まさにカラヤンがインタビューなどで語っていた通りのことでした。私が持っているモーツァルトのイメージとは全く異なりますが、栗田先生のイメージがとてもよくわかるモーツァルトだったと思います。

 サンサーンスでは大きなトラブルがありました。オルガンの調子が悪く、弾いていない音が鳴り響いてしまったのです。たまにあることだそうですが、団員の皆さんにはとても残念なことだったと思いました。

 演奏は、短期間の練習(いつもより1〜2ヶ月短い)にもかかわらず、みなさんよく闘っていたと思います。アンコールも含めて非常にタフな曲目でしたが、練習の成果が実を結んだところも少なくありません。トレーナーの立場としては、もう少し練習時間がほしかったということが本音ではあります。

 弦楽器のアンサンブルを向上させるために、また、基本的な奏法やイメージをつくるためには、古典派の曲を定期的に取り上げることはとても大切だと思います。グリーン交響楽団がさらによいオーケストラになることができるように、私もできるだけの協力をさせていただきたいと思っています。

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