音楽

「展覧会の絵/特別コンサート」を終えて

 1日に、展覧会の絵、特別コンサートが終わりました。ご来場下さった皆様に、あつく御礼を申し上げます。

Dsc_0039  今回のコンサートは、当初の計画とかなり違うものになってしまいました。さまざまなことがあり、自分としてもとても厳しいコンサートではありました。結果的には、津留崎さんやメンバーの頑張りで、なんとかお客さんには楽しんでもらえるコンサートになったのではないかと思います。(写真は、2曲目のクリスチャン・バッハのヴァイオリンとチェロのためのコンチェルタンテのシーンです)

 ヴァイオリンを教えることが本業の私にとって、演奏することはとてもコントロールが難しいことです。練習する時間を確保することが難しいことが第一、そして、演奏するためにもっとも必要なモチベーションの維持がなかなかできないことがもうひとつの課題です。やるべきことに追われている生活では、自分が(そして周囲が)納得する演奏をすることは困難ですが、今回は特に、演奏以外の要素でかなり混乱していて、直前までモチベーションを上げることができませんでした。そのために、津留崎さんや長谷川さんに、たくさんのご迷惑をおかけしてしまったことが悔やまれます。

 本気で面白く感じたのは、津留崎さんとの合わせを始めてからでした。私と違って、生粋のプレーヤーである津留崎さんのイメージの作り方と、自分が考えていることをすりあわせる作業は、とても意味のある、面白いものでした。

 自分のこれからのことを考えると、やはり、プレーヤーとしても少し活動をすべきだと考えています。ある種の緊張を、自分自身に果たすことがどうしても必要だと思うからです。昨年まで続けていた病院や施設のコンサートを休止してしまったので、自分が弾くことに少し臆病になっていることも確かです。

 それにしても・・・

 津留崎さんのおかげで、展覧会の絵、という曲の本質がかなり理解できたように思います。ラヴェル版と比べてみると、原曲の面白さがよくわかります。管弦楽法を駆使して、オーケストラの曲としては面白く出来上がっているラヴェル版ですが、ムソルグスキーの原曲をかなり変えてしまっているのです。特に、原曲の和音の面白さを、ラヴェルはかなり無惨にいじっています。確かに、当時のフランスで受け入れられやすいものだったのかもしれませんが、これでは、やはり「ラヴェルの展覧会の絵」でしかありません。そのことを知ることができたのは、とても大きな意味がありました。

 できれば、3、4ヶ月の練習期間を作って、もう一度挑戦してみたいと思っています。

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