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9月の「さくらの杜コンサート」

 9月は、老健施設「さくらの杜」でコンサートを行いました。

 今年は、猛暑と「節電」で、お年寄りには辛い夏だったと思います。私たちがコンサートを行っている他の施設では、何人もの入所者が亡くなられたとも聞いています。長い間の日本の経済政策、福祉政策の愚かさをここで論じても仕方ありませんが、しわ寄せがいくのはこうした高齢者たち。暗愚な政治に何をすることもできない私にとって、少しでもみなさんの楽しみ、喜びになるパフォーマンスができること、次を楽しみにしていただける演奏をすることが、自分の無力さに対する小さな小さな穴埋めにでもなれば・・・と思っています。

20110913_3_2 会場は、広い吹き抜け。とてもきもちのよいところですが、ピアノがそっぽを向いているのが残念。ほとんどが車いすにのってこられます。入所者がほとんど。毎回、70〜100人くらいの方に楽しんでいただいています。





















 本日の曲目は

美しきロスマリン(クライスラー)
ウィーン奇想曲(クライスラー)
赤とんぼ
ふるさと
荒城の月
ムーンリバー
スペイン舞曲(クライスラー編)
上を向いて歩こう

 私(とピアノのKEIさん)の病院や老人施設でのコンサートは、基本的に「有名なクラシック曲、ないし、聞いていて楽しい曲」に、「一緒に歌う曲」+「みんなが歌える曲」という構成になっています。

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今回は、あかとんぼとふるさとを一緒に歌っていただきました。一緒に歌っていただくときは、ピアノのKEIさんはマイクを持って、私はヴァイオリンを持って、みなさんの中を動き回ります。楽器と一緒に歌って下さる方も多いのですが、いちばん「よかった」と思うのは、認知症の方が、一生懸命体で感じようとして下さっている瞬間。言葉をはっすることができなくても、心が感じている瞬間だと思います。












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コンサートを聴いて下さる方は、8割が女性です。男性がいると、父親にもこうしたことができればよかったな、と、ちょっぴり感傷的になります。












KEIさんはマイクを持って、できるだけたくさんの方に歌ってもらえるように奮闘中。マイクを向けると、嬉しそうに力一杯歌う方、はずかしそうに小さな声で歌う方、と、反応はさまざまですが、とても元気に感じられます。















 これまで、5カ所ほどの施設/病院でコンサートをしてきましたが(現在は2+α)、施設はどこも清潔で明るく、このようなところがもっともっと必要だと感じました。30年前から、日本の政治は、アメリカ型の「弱肉強食」を目指してきましたが、そうした誤った方向が、人に対する優しさや尊敬を日本の社会から奪い去ってきました。私たちは、少しでも「優しさ」や「人の尊厳」を感じられる活動を続けていきたいと思います。

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