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2010年1月

老健施設「みどりの杜」コンサート

●1月28日

 昨年まで行なっていた東京北社会保険病院での病棟コンサートが、病院側の都合によりことしから併設されている老健施設でのコンサートに替わりました。今日は、この施設での初のコンサート。いつものスタイルですが、初めてのところはやはり少しばかり緊張します。

 老健施設は、病院でもいわゆる「老人ホーム」でもなく、基本的には期間限定(原則3ヶ月まで)の入所施設です。現在続けている日立の施設(サン豊浦)でのコンサートでは、入所者は基本的にずっといる人たちですので、ある意味で「顔なじみ」になるのですが、こちらではこうした関係性はできないでしょう。

 こうした「ボランティアコンサート」の難しさは、行なわれる場所の特性に左右されます。入所者が基本的に替わらないところであれば、曲目やコンサートの内容、やりかたなどの経験が蓄積されていきますが、病院や老健施設では「その場限り」のものになってしまう可能性が強いのです。もちろん、ひとつの「楽しみ」としての意味は十分にあると思いますが、入所者の「ケア」「刺激」という点では、どれほどの効果があるかはわかりません。しばらく続ける予定ですので、こうしたことも頭に置きながら行なっていこうと思っています。

 初めてのところということもあり、曲目は極めてオーソドックスなものにしてみました。

エルガー「愛の挨拶」
「魅惑のワルツ」
日本の歌「冬景色」「早春賦」「蘇州夜曲」
ドヴォルジャーク「ユモレスク」
サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」
「ふるさと」
アンコール「タイスの瞑想曲」

 企画者でありピアノを担当しているKEI先生は、日立の施設で毎月「音楽療法」を行なっています。ここでは、「声を出す」「歌を歌う」ことで、入所者にアプローチしているのですが、コンサートもその延長にあります。一緒に歌を歌うことと演奏を聴くことを組み合せることで、できるだけ入所者が「頭を使う」「刺激を受ける」ことを目的としているのです。これはとても意味があることで、普段何も反応しない方が「次のコンサートはいつですか」と職員に尋ねることもあるそうです。

 私たちのコンサートは、「聴くこと」「歌ってもらうこと」で成り立っています。そのために、日本の歌は最初は私がヴァイオリンを弾いて一緒に歌ってもらいます。KEI先生は客席でマイクを持って回り、一緒に歌ってもらいます。私もヴァイオリンを弾きながらできるだけ客席を移動して、音を近くで聞いてもらったり、顔を見てまわったりするのです。こうした作業は、老人施設でのコンサートでは欠かせないものだと思っています。

 今日も、ちょっとエキサイティングなことがありました。KEI先生がマイクを持ってある女性に近づくと、職員が「その方は歌えません」と手を横に振ったのですが、その方はどうも歌いたい様子。思い切って近づいてマイクを出してみると、実際に声をだして歌おうとしました。もちろん、ちゃんとした歌になっているのではないのですが、歌詞を思い出し、一生懸命歌ったのです。頭の中では、恐らく歌のイメージがまだはっきりあるのでしょう。こうした刺激は、とても大切なものなのです。

 父親が痴呆症で介護施設のお世話になっている(デイサービスやショートステイなど)ので、こうした施設での催し物の内容はいろいろと聞いているのですが、必ずしも入所者が喜ぶものばかりではありません。実際、父親は演歌などのコンサートなどでは、何も反応がないそうです。しかし、「野ばら」を一緒に歌った時には、なんとドイツ語で歌を歌って施設の職員がびっくりしていました。何が「ヒット」するかわからないのですが、できるだけ参加される方にとって「よい刺激」になるようなコンサートを続けていきたいと思います。
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音程講座基礎編終了


●1月10日

 今日は音程講座の基礎編を行ないました。30名弱の参加で、生徒以外の参加者も8名ありました。4時間の講座でしたが、参加者の皆さんは楽しんでいただけたでしょうか。

 今回の講座の内容は、配布した資料に加えて以下のようなレジュメに従って行ないました。

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 【音程講座基礎編/レジュメ】

【1】 音程とは何か

(1) 音程の意味
・ 音程とは「表情」である
・ 音程は音楽の表現のもっとも基本的な要素

(2) 各音程の個性と特徴
・ 人間の意識が求める刺激
・ 音程が持つ安定する感覚と動きの感覚
・ 各音程の個性とその実例

(3) 音を旋律としてつなげることの意味と旋律のでき方
・ 作曲技法と旋律の関係/モティーフからの発展と音程の個性との関係
・ 簡単な旋律を作ってみるには

【2】 音律について

(1) 各音律についての補足
・ 実際にどのような音程で演奏されていたのか
・ 音律による大まかな違い

(2) 音律の違いの意味
・ それぞれの音律には「時代の要求」があった
・ 音律を選択することの意味

(3) 音律の違いの聞き比べ
・ 電子ピアノによる音律の違いの聞き比べ/和音の違いと旋律
・ 調によって音の「色合い」が異なる音律があることを知る
・調による違いは、音律だけではなく楽器の持つ個性にもよる


【3】 耳のチェック

(1) 「耳ができる」とはどのようなことか

(2) 基本的な耳のチェック
・ うなりや差音が聞こえるかどうか
・ うなりや差音が「聞こえる/聞こえない」の違いは何故起こるのか
・ 微小音程の差を捉える

(3) 旋律的音程の耳のチェック
・ 旋律的音程の聞こえ方を確認する
・ テンポによる違いを確認する

(4) 和音の耳のチェック
・ 協和/不協和の話
・ 協和音程をどこまで感じられるか

【4】 ヴァイオリンの音程構造

(1) 純正音程の確認
・実際に純正音程をつくってみると

(2) 旋律的音程の確認

【5】 実践編の予告


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 音律を変えて聴いていただくコーナーでは、キーボードが言う事をきかない、というトラブルもあり、また例によって「話が全部できない」で終ってしまいましたが、私がこのような講座を行っている主旨は理解していただけたのではないかと思います。

 次回は実践編です。会場も広くなるので、少し余裕をもってできると思います。より役に立つ内容にすべく、努力したいと思っています。

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今年もどうぞよろしくお願い致します/仕事始めの日

●1月4日

 新年になりました。ウェブのご挨拶のとおり、昨年はいろいろと不本意な年でしたが、今年は良い年にしたいと思っています。みなさんにとっても、2010年が実り多い年になりますことを願っております。

 今年は仕事始めが4日でした。ここ数年、2日とか3日とかに最初のレッスンをする、というとんでもない状態でしたが、今年は少し楽をさせてもらいました。年末年始にいろいろなことがあったのですが、体は休養をとることができました。

 初日からびっしりのレッスンでしたが、私はレッスンをしていてストレスをためることがほとんどないので、それほど疲れは感じません。生徒さんたちの方が、それぞれのお正月で反応がさまざまだったようです(笑)。

 みなさんが、今年が大きな飛躍の年になることを願ってやみません。

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