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「その薬、飲んではいけない」はなし

11月16日

 今日の「日刊ゲンダイ」に、「その薬、飲んではいけない」と銘打った記事がありました。記事は免疫学者の安保徹氏のインタビューという形ですが、中に興味深い話が載っていました(安保徹氏のサイトはこちら)。

 ゲンダイ紙に紹介されているところによると、「交感神経と自律神経のバランスをとることで症状を改善する」ということが主眼の免疫療法を勧めています。槍玉に挙がっているのは、降圧剤、抗コレステロール薬、ステロイドなどですが、その中で消炎鎮痛剤も取り上げられていました。「肩こりや腰痛などで消炎鎮痛剤を使ってはいけない」という主張です。

 これは、整体の世界では当たり前のことでしたが、西洋医学の医者の立場からもこういうことを主張する人がでてきたのだなぁと、なんとなく興味を持ち、氏の公式サイトもざっと目を通してみました。

 私の腱鞘炎が「不治の病」になってしまったのは、痛みを生じた当初に消炎鎮痛剤を使いまくったからだと思っています。私に施術をしてくださった整体師も「湿布したでしょ。もう完全には治らないわよ」と言われましたが、その後の経験でも冷湿布を使った人はなかなか改善しません。肩こりや腰痛でも、私の生徒やまわりの人には「冷湿布だけはするなよ!」とうるさく言い続けています。

 痛みやかゆみは、体が発している「SOS」です。痛みやかゆみはそれ自体が非常に苦痛なので、酷い時にはそれを取り去ることが最初の目的になってしまいますが、整体術では、いわゆる「湿布」が体が「SOS」を受けて自己修復する機能を妨げてしまうのだと考えます。もちろん、冷湿布には消炎効果だけでなく「血流を阻害する」効果もありますから、自己修復機能をさらに落としてしまいます。

 ヴァイオリンに限らず、楽器を弾く人にはさまざまな体の故障を抱えている人が多いのが実態です。私のところに相談に見える方でも、痛みにすぐに鎮痛剤や消炎剤を使ってしまった人が多いのですが、薬を安易に使うことはとても危険です。そうしたことも是非知っておいていただきたいと思います。

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